政令都市移行記念

平成23年度植木文化財展

『医療からみた西南戦争』

―近代ヒューマニズムは熊本から始まった!!―

展示期間

平成24年2月22日(水)〜平成24年3月20日(火・)

展示会場

植木町田原坂資料館(熊本市植木町富岡862番地)
地図はコチラ

開館時間

AM9:00〜PM17:00(期間中は無休・入館は16:30まで)

入場料

一般(高校生以上)210円・団体(20名以上)180円
小中学生100円・団体(20名以上)80円

《講演会》(入場無料)

『西南戦争にみられた人間愛』(仮)

~熊本の偉人、鳩野宗巴を中心として~

講師

西日本教育医療専門学校 坂口寛治氏

日時

平成24年2月26日()PM13:30開始(定員50名)

場所

植木文化センター(熊本市植木町岩野238番地1)

お問合せ

096-272-0551

PDFで詳しい情報を見る方はコチラ

  明治10年の西南戦争は世の中のいろんなものに変化をもたらした。政治的な仕組みは明治維新で大きな変化を遂げたが、人々の考えは急に変わるものではなかった。
西南戦争では多くの人々が傷つき、命を落とした。戦場になったところでは人々は官軍薩摩軍を問わず、戦傷者に自然に手を差し伸べたが、両軍では敵味方の別なく負傷者を救護し、治療を施すという考えはなかなか受け入られなかった。
戦場となった熊本では、官軍側で佐野常民らによって「博愛社」が設立され、後の日本赤十字社の発祥となった。これに先立つ数か月前、薩摩軍でも八世鳩野宗巴らが中心になって、「敵味方なく」負傷者を救護、治療した。当時の一般的な考え方からするときわめて先進的なものであり、世界標準の行動であった。活動には細川藩公の理解もあったといわれている。
ここ日本国内ではじめて、熊本において人道主義にもとづく医療による博愛精神が具体化したのである。このときこそ近代ヒューマニズムが芽生えた瞬間であり、魂の近代化は熊本が発祥の地なのである。

「戦争で傷ついた者はもはや兵士ではなく、一人の人間である。」
~赤十字の父 アンリ・デュナン~